とある地方大学生の生き方

学生。主にプログラミング関連の記事を書きます。

結局WEB制作は楽に稼げるのか

今回は、WEB制作は稼げるのか、WEB制作業界、諸学習スクールについて僕の考えを述べていこうかなと思います。ビジネス系のインフルエンサーが学習スクールを発表したり、Twitterなどで多くの学習者などの発信が目立つようになってきたりと、気になる部分が多くなってきたので、これから副業に手を出そうと思っている人の参考になれば幸いです。

 

 

WEB制作を使った副業・ビジネス

ほとんどの人々にとって、WEB制作とはHTML&CSSJavaScriptWordpress、ShopifyやSTUDIOなどのノーコードツールを用いたコーディングなどフロントエンドの作業を請け負う仕事を指すことが多いようです。

 

WEB制作フリーランスは"楽して"稼げない

恥ずかしながら、WEB制作がバイトの代わりとして在宅で利益を得るためのツールだと考えていた自分は本当に馬鹿でした。全く稼げないわけではありませんが、バイトよりも楽に稼げる訳では無いです。

クラウドソーシングサイトからの案件は単価が低いと良く言われますし、Wordpressマーケティングなどの付加価値の提供、差別化を図っても、これから学習して稼いでいくためには、過去よりもさらに多くのライバルと肩を並べる必要があります。

すなわち、「高い学習コスト+稼げないリスク」があるということです。

 

「ちゃんと学習したら稼げる」が否定される可能性

WEB制作で稼ぐことの問題として、その参入障壁の低さが挙げられます。パソコンさえあれば、多少の教材費用と合わせて学習環境が整うので、「在宅で稼げる」、「フリーランスとして好きな時間、好きな人と仕事が出来る」などと、インフルエンサーやスクールの広告に唆された人々は飛びつきます。コロナ禍で仕事が無くなった人や、残業や人間関係に悩まされ転職を希望している人にとっては非常に都合が良いです。

さらに、10万円以上の費用で、コーディングだけでなく、マーケティング、営業方法などのコンテンツが学べるサイトが出ています。そこから何名が実際に稼げるようになるのかは分かりませんが、既に稼いでいる人が自己投資のために入学するケースも見受けられます。これから学習する方が彼らのような知識を得た人々やプロに簡単に勝てるとは思いません。

 

WEB制作業界について

例えWEB制作で稼げるレベルのスキルを手に入れても、その後の苦労が予想されます。直案件では、コーディングだけでなく、クライアントへのヒアリング、デザインまでも要求されます。クライアントは、WEB制作工程を理解していないケースが多く、WEBサイト自体が物体として存在していないこともあり、費用を小さく見積もる場合が多いです。それに見合った利益を得るためには自身のプレゼン力、提案力が必要です。準備不足だと、自身が手に入れた案件に見合った技術を持っているかも分かりません。最悪、納期遅れや何かトラブルが発生した場合は損害賠償を請求される場合もあります。

 

ではフリーランスではなく会社に就職する場合はどうでしょうか。WEB制作会社も、クライアントの要求でデザインや要件変更などがあり、下請けになると納期が短く、残業が多くなると聞きます。技術力があり、マーケティングが得意で付加価値を付けられる会社なら良いですが、そうでない会社は厳しい労働環境になる可能性が高いです。

 

スクールなどの投資は10万以内にとどめとけ

最近では自身のYouTubeでの活動やTwitterのフォロワーを伸ばしたインフルエンサーが、WEB制作で稼ぐことを目的としたサロンやスクールなどのサービスを立ち上げることが多いです。

僕がそのようなサービスを受講するかというと否です。第一に、そのようなスクールや情報商材は、無料でどのような内容が学べるか確認できない場合もあり、それに対して10万以上の価格を投資するのはリスキーだと感じます。

インフルエンサーの方は、ある程度素人が稼げないことを分かっていて、SNS上で過剰な宣伝、理想論を唱えている可能性も十分ありえます。教材に10万円以上の価値があったとしても楽に稼げるようになるためにかなりの努力が必要になるのは間違いないです。

コーディングの知識は、だいたいのスクールでは約月額1000円のProgateやドットインストールで学べるものと同等と聴きますし、マーケティングや営業に関しても、ブログ記事や書籍で紹介されています。これらを買いそろえても稼げるようになるために10万には届かないはずです。さらに、そのような学習費用だけでなく実際に稼ぐとなると、Adobe製品(PhotoshopIllustrator)などのツール費用、サーバー費用など、他の費用が必要になってきます。モチベーションを保つには月額何千円でメンターを雇う方法も存在します。

 

SNSで怪しいDMに注意

学習中は、情報収集や学習経過の発信、学習仲間などを探すのにTwitterなどを用いる方がおられると思います。WEB制作はトレンドなどが移り変わりやすいので、アンテナを張っておくことは美徳でしょう。ただし、いくつか初心者が運用するのに注意すべきことが必要です。

インフルエンサーや、スクール生などの学習段階の人々がTwitterなどで発信していることが多いです。彼らのツイートで、過激な情報を鵜呑みにしないことです。「稼げるようになるために、退職してまで時間を確保すべき」「家族や友人との人間関係を絶て」などの退路を断たせるものは、大勢にとってはリスクのあるものです。これらは極端かもしれませんが、「この学習を行えば必ず稼げるようになる」「何ヶ月で必ず稼げるようになる」などの妄信的な情報は未だに多く、過信しすぎると良くない気がします。「学習は早めに切り上げて案件受注の中でスキルを伸ばそう」というツイートも時々見ますが、受注者とトラブルになっていないか心配です。

中には、初学者に自身の商材を売り込もうとする怪しい集団も存在します。特定の大物インフルエンサーをフォローすると、フォローされることが多いです。マルチに近い集団だと思われます。プロフィールに波瀾万丈な肩書きが書かれていたり、一見ただの意識が高そうな人物に思われるかも知れませんが、DMで「一度お話ししませんか?」などとLINE等に勧誘するアカウントを見かけたら注意してください。

さらに、インフルエンサー本人は、WEB制作だけでなく、自身が出している有料noteや情報商材、ブログ運営などで安定して稼いでいます。たとえWEB制作で稼げても、彼らのような豊かな生活は得られない可能性がありますし、もし我々がそのような形でブログなどで情報発信する頃には、競合が多く、ほとんど利益が得られなくなっている可能性もあるので注意すべきです。

 

今後どうするべきか

決して、HTMLやCSSJavaScriptWordpressなど、WEB制作に関する知識を勉強するなとは言っていません。

しかし既に専門的な職、安定的な職に就いている人や、大学で専門的なことについて学んでいるというのならば、それらの習得に注力するべきですし、余裕があるのならば、プログラミングで自動化を行うなどのスキルを同時並行で学ぶことがいいのかなと思います。フリーランスになりたいから退社や退学はもったいないですし、場合によっては危険です。

どうしてもWEB制作で稼いでいきたいというのならば、ある程度の努力と低価格競争を覚悟しなければなりません。他の手段でも、市場や業界を良く分析して、自身の時間と財産をインフルエンサーに奪われたなんてことが無いようにしたいです。僕自身、WEB制作学習やSNS上など一連の時の流れで、行動することは素晴らしいことですが、自身の行動はインフルエンサーに従うのでは無く僕自身で考えるのが1番だと気づきました。YouTube、ブログ投稿、さらに顔出しまでしているインフルエンサーは信用しやすいですが、彼らの言う通りに動いて、一番利益を得るのは彼らだと覚えておいてください。